【第3の感染症って…?学校再開ガイドラインの解説!】

第3の感染症って?学校

 どうも!サポティーです! 

 5月25日、北海道、東京、埼玉、千葉、神奈川の計5都道県で、緊急事態宣言が解除されました。

 新型コロナウイルス特別措置法に基づいて、4月7日から発令されてから49日間で、全面解除に至りました。

 各地域は外出自粛や休業要請の緩和が進んでいます。

 教育現場でも学校再開を段階的に行う指針が発表されました。

 緊急事態宣言が解除され、病気そのものの不安に加えて、「不安と恐れ」や「差別」などの「第2、第3の感染症」も問題視されています。

 そのような中、神奈川県はいち早く学校再開に向けたガイドラインを発表しました。

 この記事では、神奈川の学校再開ガイドラインについて解説します。特に、重要なことをまとめたものです。学校に通っている方や保護者の方は、この記事をまずお読みください。

 学校関係者の方にとっては、ガイドラインの大枠を理解するのに役立てば幸いです。ただし、ページ数は多いですが、一度全て目を通しておくことをおすすめします。今後の学校教育に必要不可欠な内容です。

公立学校の教育活動の再開等に関するガイドラインを取りまとめ

神奈川県HP

学校再開ガイドラインとは?(神奈川県ver)

 学校を再開する上でどういったことに気を付ければいいかなどがまとめられた指針です。

 2020年5月22日、神奈川県教育委員会が発表しました。6月1日(月曜日)に学校を再開するために必要な配慮や工夫がまとめられています。

 正式名は「教育活動の再開等に関するガイドライン」です。

  1. 県立高等学校・中等教育学校
  2. 県立特別支援学校
  3. 市町村立小・中学校

 ☝️学校の種類ごとに、ガイドラインが多少異なります。

 この記事では、「3.市町村立小・中学校」の内容を解説します。

え、6月から普通に学校始まるの!?

 6月1日から今までのように、クラス全員が集まって授業が始まるということではありません。

 いきなり全員を登校させるのではなく、少しずつ登校させようということです。

 👇ガイドラインの中に、6月からの学校再開の例が載っています。

分散登校の例

教育活動の再開等に関するガイドライン 市町村立小・中学校における段階的な再開の流れ(参考例)

 分散登校と短縮授業を6月から行うということです。

 ある中学校では、このガイドラインをもとに次のように学校再開の予定を立てています。

6月1日〜6月12日までの2週間|1クラスを3グループに分けて分散登校

 例えば、1年1組は39人クラスだとします。このクラスを、13人ずつ3グループに分けるということです。

 13人ずつ分けたグループをA、B、Cとします。

 月曜日の時間割は1時間目から6時間目まであります。

 Aグループは、月曜日の1〜2時間目に授業を受けて下校します。

 Bグループは、3〜4時間目に授業を受けて下校します。

 Cグループは、5〜6時間目に授業を受けて下校します。(下図参照)

 次の日は、各グループの登校がずれます。このようにローテーションをしながら登校するのが3グループでの分散登校です。

 1クラスを3グループに分けることで、少人数となり、生徒一人ひとりの距離(ソーシャルディスタンス)を保つことができます。

 しかし、生徒にとっては、2コマの授業のためだけに学校に行くのは気が乗らないかもしれませんね。

 さらには、各グループの入れ替え時は、教員が椅子や机の消毒を徹底するため、作業が大変となります。

6月15日〜6月19日までの1週間|1クラスを2グループに分けて分散登校

 同じように1クラス39人だとします。このクラスを20人のAグループと、19人のBグループに分けます。

 月曜日は、Aグループは午前中に登校してお昼前に下校します。Bグループはお昼後に登校して16時ごろに下校します。

 次の火曜日は逆になります。Bグループが午前中に登校してお昼前に下校します。Aグループはお昼後に登校して16時ごろに下校します。

 これを1週間ローテーションするということです。

 もちろんAグループとBグループが入れ替えのときは、教員が机や椅子の消毒を行います。

6月22日〜6月26日までの1週間|一斉登校で短縮授業

 6月の3週目になると、一斉登校が始まります。ただし、授業時間は40分に短縮され、午前中のみの登校となります。

 生徒からすると、「やっとクラスみんなで集まれた〜」という感じですね。

 午前中のみの短縮授業のため給食はありません。

6月29日〜当分|通常登校

 6月の4週目になると、通常通りの登校となります。

 学校も通常通りの日課となりますので、朝登校をし、昼食を食べ、午後まで授業を受けて下校です。

 ただし、あくまでも現時点での予定のため、変更になる可能性はあります。もしまたコロナが感染拡大をしてしまうと、学校が急遽、休校となることもあります。

 学校再開後の注意として次のことがガイドラインに書かれています👇

○教育活動再開後は、引き続き基本的な感染症対策の実施の徹底を図るなど、新型コロナウイルス感染症の感染防止に万全の措置を講じる。

○指導に当たっては、児童・生徒が規則正しい生活習慣を身に付け、主体的に学習に取り組むことができるように指導・支援するとともに、児童・生徒の心身の状況の把握と心のケアに努める。

○特に、通常登校を行うことができる状況になったとしても、これまでとは異なり、国の「新しい生活様式」を踏まえた、学校における教育活動と感染症対策の両立が求められるため、さらに一層の工夫、配慮が必要である。

市町村立学校の教育活動の再開等に関するガイドライン(小・中学校)

 分散登校、短縮授業、通常登校全てにおいて感染症対策を行う必要があるということです。

 「マスクの着用」、「手洗い消毒」、「三密回避」など、これまでに行っていた対策を継続して取り組むようにと書かれています。

 学校が再開と聞いて、気が緩んでしまう生徒や教員がいるとは思いますが、決してコロナが消滅している訳ではないということは念頭に置いておいてください。

隣の人との距離は?学校でのソーシャルディスタンス

誰もいない教室

 政府は「新しい生活様式」で、「ソーシャルディスタンス」を呼びかけています。

 人との距離は最低1メートル、できれば2メートル離す。

 最近ニュースでよく聞いているのではないでしょうか。

 では、教育現場でのソーシャルディスタンスとは具体的にどのようなことを指すのか、ガイドラインをみてみましょう👇

机配置例

市町村立学校の教育活動の再開等に関するガイドライン(小・中学校)

 上の図では、ソーシャルディスタンスを保つための教室の机配置の例です。

 自分が座っている机から見て、前、後ろ、右、左の机の人が座らないようにしています。

 このように机を配置すれば、授業中でもソーシャルディスタンスを保つことができます…

 しかし、皆さん、よく考えてください。

 学校では1クラス40人もいるので、本当にこの座り方で教室に入りきるのでしょうか。

 答えは、ノーです!

 この座り方をした場合、通常の教室に入れる生徒の数は最大でも20人です!

 学校の規模によっては実現できるかもしれませんが、多くの学校は1クラス20人以上在籍していることが普通です。

 では、なぜ、文部科学省が出しているガイドラインには実現困難なことが載っていると思いますか?

 実は、上の図は学校再開ガイドラインの「(3)分散登校・短縮授業の立案」の項目で示されている例です。

 つまり、分散登校や短縮授業期間での机の配置図であって、通常登校では今まで通りの机の配置で良いということになります。

 ニュース等で学校の様子が報道されると、「これからは隣の人との距離が空くのか〜」と思ってしまった方がいるかと思いますが、ずっと距離を話して座らせるということではないので注意してください。

 あくまでも学校を段階的に開始させるための工夫であります。ソーシャルディスタンスを教育現場で実現させるために具体案が出されているのだと思います。

 しかし、通常登校が始まってしまうと、ソーシャルディスタンスを保つことができないということが読み取れます。

 「新しい生活様式」がいかに、現在の教育現場と合っていないかが浮き彫りになってしまいました。

さらなる恐怖!?第2の感染症、第3の感染症!

 ガイドラインには、コロナによる「3つの感染症」が挙げられています。

 コロナの感染への不安や、感染者への差別が新たな感染を生んでしまうという意味です。

 サポティーは、「第2の感染症、第3の感染症こそ、今後注意していかなければいけない」と考えています。

 順番に解説します。

第1の感染症|病気そのもの

 これは、新型コロナウイルスそのものです。

 ほとんどの人が毎日のように、聞く言葉になってしまいましたね。

 世界中に猛威を奮っています。未知のウイルスそのものが脅威です。

第2の感染症|不安と恐れ

 これは、未知なウイルスでわからないことが多いため不安が生まれることを意味しています。

 「感染力が強い」、「致死率が高い」、「パンデミック」など、ニュースを見るとどこでも取り上げられています。

 ワクチンもまだ手に入れられない状況が続くため、より一層不安が高まっていきます。

 この不安こそが、第2の感染症になってしまっています。

第3の感染症|嫌悪・偏見・差別

 これは、感染者への差別を意味します。

 人間の生き延びようとする本能によりウイルス感染者から遠ざけようとする心理が働きます。

 皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか。

 ニュースで、自分の住んでいる近くの場所で感染者が出ると、「あそこにはもう行きたくない」「あの地域に住んでいる人も感染者なのでは?」と嫌悪偏見の気持ちが湧いてきてしまいます。

 そのような気持ちから起こってしまうのが「差別」です。

 「自粛警察」が代表されるように、偏った正義感から相手への誹謗中傷をしてしまう人がいます。

 これは教育現場に置き換えると、いじめです。

 そして何よりも怖いのが、この差別やいじめを受けるのが怖くて、熱や咳があっても受診をためらってしまい、結果として感染の拡大を招いてしまうことが考えられます。

 サポティーも含めて、教員の方は是非ともこの「第3の感染症」について理解をもっていただきたいです。

 また、生徒の皆さんは、不安や恐怖を抱えつつも、体調が悪いときは無理をしないでください。あなたの勇気ある行動で、感染をこれ以上広まるのを防げるかもしれません。

 保護者の方々も、ご自身の体調も大切ですが、お子さんの体調や気持ちにより剃ってあげてほしいです。

 コロナによる第1、第2、第3の感染症が広まらないことを祈ります。

サポティーまとめ

 今回は学校再開ガイドラインと第2、第3の感染症について解説しました。

 学校を再開することに関して、不安を覚える方は多いと思います。また、先生方の中にも、どのように対策を打っていけば良いか悩まれている方もいらっしゃいます。

 学校再開に向けて、感染症対策をとることはもちろん大切です。「マスク」や「手洗い」など、自分ができることはこれからも継続して行っていきましょう。

 しかし、忘れてはいけないのがコロナによる「差別」や「いじめ」です。

 この記事を読んで、「3つの感染症」について知っていただけただけでも幸いです。

 これからも長期的にコロナの影響は出てくると思います。正しい知識、良識ある行動を努めましょう。

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